【与沢翼】ブチ抜く力を読んで心に突き刺さったこと

2ヶ月で22kg痩せた男である与沢翼さんの「ブチ抜く力」です。

これまでに「秒速の男」や「ネオヒルズ族」と言われてきた彼が持つ強い信念に触れることのできる一冊でした。

ブチ抜く力

ブチ抜く力

まず、すべての物事の根底にあることは「最速・最短」で成果を出すことです。人が長期的な目標を立てても、次第にモチベーションは低下するため続けることができず、成果を出す前に諦めてしまいます。お金を稼ぐことであっても「1年で10億稼ぐ」のと「1ヶ月で10億稼ぐ」ことでは圧倒的に後者が優れていると分かります。

しかし、多くの人は長期的な目標を立ててしまうのです。そのほうが、日々の負担が小さくなるため、身体的にも精神的にも余裕があると思います。しかし、大きな目標を達成するためには短期的に大きなパワーを与える必要があるのです。

あの重い飛行機が空を飛ぶために最も大きなパワーを必要とするのは離陸です。一度飛び立ってしまえば、あとは大空を進めばよいのです。人が持つ目標でも同じことです。何かに取り組むときは最初が最も辛く厳しい。その時間を乗り越えさえしまえば、あとは大空を飛ぶだけです。

与沢さんはそのことについて触れて、最初の3週間はすべてのことを目標達成に向けた取り組みに捧げています。彼が仮想通貨に着目し、投資を始める前は一日19時間に渡って仮想通貨についての調査を行ったそうです。他のなにもかもを切り捨て、今やらなければならないことにすべてを捧げる3週間があるからこそ、彼は成功することができたのです。

次に、自分の信じる本質に突き進め です。

人には投資、ダイエット、語学学習など様々な目標ややりたいことがあると思います。それらを達成するためにはまず、自分の信じる本質を見つけ、それに向かって全力で進むことです。投資ならば、人の意見に左右されて銘柄を購入するのではなく、自分の考えで業界や時代の潮流を読んで銘柄を決めることです。

もちろん、失敗することもあるということですが、そのたびに自分で新たな本質を見つけて取り組むということが大切です。

これまでの私の人生は人の意見に流されることが多かったです。自分の意見を強く持てず、心の底から信じることができなかったため、人の意見に左右されてしまいました。でもこの本を読んだおかげで、自分の信じる本質を突き進んでも良いんだ。失敗したら変えれば良いのだ。ということを心の底から理解することができたので、これからの人生に反映し、自分の考える本質を大切にしたいです。

最後に一石五鳥 を狙うしたたかさを持つ。

なにかをやるときには必ず「利」を求める。そして一つの利益しか得られなければそれは失敗である。いくつもの利益を得られるように常にしたたかに生きるということも書かれていました。

私はこの考えに非常に強い共感を感じました。私も普段から無駄なことをしたくないと感じています。私の行動には必ず意味があり、自分にとっての利益が大きいことから優先的に取り組んでいます。

自分と人にとっての価値は異なるため、自分のために生きる。そんな生き方をしたいと常々思っています。ただ、私の場合は一石一鳥でした。一つの「利」しかないことがほとんどだったため、これからは少しでも得られるものを大きくできるように生きていきたいと思います。

iPadによるデジタルノートからアナログノートに移った理由

はじめに

こんにちは、ゆるです。

いやあ、iPadって便利ですね。だって書いたものがすぐにクラウドに保存できるんですから。

僕はちょっとしたメモや手書きノートも全部クラウドに保存しているので、データがなくなるなんてことはほとんどないと思っています(過信しすぎかな?)

もうね、iPhoneiPadMacapple watchWindows PCなど全部を駆使して過ごしていますよ。

だけど、そんなデジタル人間の僕でもアナログも多用するようになるきっかけがあったんですよ。それについて少しお話します。

デジタルは不自由

デジタルの良さはいくらでも挙げられます。だけど、不便さもありました。

最も実感したこととして「メモや記録、思考をまとめる」など

自分と対話する必要があるときにデジタルは不向きであるということです。

というのもiPadの入力ではほぼ2つしかありません。

  • キーボード

  • Apple Pencilなどのペン

音声入力も非常に発展している技術ですが、やはり人前で話しながらメモを取るということには抵抗を感じます。 なので、必然的に2つくらいしかありません。

でもこの2つには大きな問題があります。それは遅く、不自由ということです。

考えごとにメモを使うとき、リアルタイムにその時の感情を文字に含ませながら書きますよね。 キーボードではそれができないんです。

キーボードはある一定の文字のサイズ、色で書くしかないんです。すべてが変哲のない文字しかできないんです。

もちろん、多少の装飾を行うこともできますが、手書きによるメモにはかないません。

思考にブレーキをかけないためにも、完全に自由な文字をかけるメモが大切なのです。 なので、キーボードによるメモは思考のためには不便なんです。

ではiPadApple Pencilではどうか

結論から言うと物足りません。

もちろん、この2つの製品は最高のものです。特にApple Pencilは近年のAppleから発表された製品の中でトップだと思っています。

それでも思考するためのメモには適していません。

iPadでは画面のサイズそのままで文字を書くことはあまりありません。

少し拡大してじゃないときれいな文字にならないんです。

だけど、その少しの手間で思考が止まってしまいます。

思考の可視化はリアルタイムにできるからこそ良いのですが、ちょっとの操作が邪魔をして、思考とメモにタイムラグが発生します。 なので、iPadApple Pencilでの思考もうまくできない。

アナログノート最強説

これらの不満を解決してくれるのはやっぱりアナログノートなんですよね。

自分の好きな文字を好きな場所に、好きなサイズで書くことができる。

そして、思考をそのままタイムラグなしで可視化することができる。アナログノートはそのような強みがあるんです。

まあ、水に弱いとかどこに何を書いたかわかりにくいなどのデメリットはありますが、考えるときにはアナログノートを使うことをおすすめします。

興味の賞味期限

先日、福井県で行われたアップデートカンファレンスにて市橋正太郎さんのお話を聞くことができました。その時に、インプットのやり方を説明されてたときに「興味の賞味期限」という話しがあったため、私の考えとともに、共有したいと思います。

鮮度の良いインプットとは

インプットをしたいと考えた時、今は忙しいから明日しよう。って思ったことはありませんか?受験勉強でも面白そうなことでもなんでもです。ビジネス書をよく読んでいる行動力のある人は、後回しにしてしまったとしても、必ずそれに取り組むでしょう。よくある例として、積み本です。友人からのおすすめ本や尊敬する人の執筆本など、皆さんはいろんな分野に興味を持って、積極的に情報収集をしていると思います。確かに、その過程ではとりあえず本を買い、隙間時間や休憩中に読むということは良いと思います。

興味のとって時間は敵

だけど、興味には賞味期限があるのです。たとえば、ハロウィンのコスプレにはまっている人が、そもそもハロウィンってなんだっけ?と疑問に思ったとします。だけど後で調べてみよう、と後回しにすると、時間経過とともに興味は薄れていき、そして最後にはなくなってしまいます。興味がなくなる前に調べたとしても、一番初めにハロウィンって何だろうと疑問を感じた時に調べるのでは圧倒的に興味のレベルが違います。人間は時間が経つと他のものに興味を持って行ってしまいます。インプットとは日常のちょっとしたことからえられるモノも多いです。だから少しでも興味を持ったなら、すぐに勉強すべきなんです。

これは他すべてのことにも同様に言えます。学生のとき授業で歴史を強制的に教えられているとき、早く終われと思ったり、隠れてスマホをいじったりしたことはありますよね。でも、信長協奏曲の映画を見た時、あれってどこまで本当なんだろう?という疑問を持って調べ始めると、どんどん学習が加速しますよね。

インプットに大切なことは

これまでのことから、良いインプットをするためには

  1. 時間経過
  2. 良質な情報源

だと思います。興味が失われる前にすぐ調べる。誰かに聞くなどして情報に触れる努力をしましょう。時間は人の興味すら奪う世界最強な力を持っているものなので、それに抗うことはできません。ならばせめて、時間に興味を奪われる前に、それを吸収するように心がける必要があります。また、インプットにつなげるためには、良質な情報が必要です。これはとても難しいことですが、ネットから本当に欲しい情報を見つけ出すググり力があればできます。大量の情報を時間をかけて精査することはできないので、文章の書き方や内容をさらっと見るだけで、情報の質を見極められるようになると、誰にも負けないようになると思います。

学び効率が最大化するインプット大全

学び効率が最大化するインプット大全

【西野亮廣】魔法のコンパスを読んで心に突き刺さったこと①

はじめに

私は最近になってビジネス書を読むようになりました。きっかけは自分の中の軸を見失ってしまい、自分の夢が何かわからなくなってしまったときです。ネットで自分の軸を見つける方法を調べる中で、前田裕二さんやホリエモンさん、西野さんの本に興味を持ち始めました。しかし、最初は本をわざわざ買うお金がもったいないと感じていたので、一冊だけ買いました。でも、その本で私は衝撃に打たれました。その本というのは「メモの魔力」なのですが、自分の心の中にさまよっていたもやもやがすべてはっきりとさせられました。メモの魔力では夢の実現について2種類の人がいると書かれていました。1つ目はトップダウン型です。これはすでに自分が何を成し遂げるべきかを見つけられている人がそのゴールに向かって最短距離で挑む人です。2つ目はボトムアップ型で目の前にある楽しそうなことやワクワクすることに飛びついて、それに全力を出すことで成果を出す人です。

私は後者なのですが、やっぱり夢を追い求める生き方に憧れを抱いてしまいました。私も人生を賭す価値のあることに向かって動きたい。強く生きていきたいと感じるようになりました。そんな中、メモの魔力では西野さんが前者であり後者も身につけた人として書かれていました。最初は楽しそうなことをしていた人が、ディズニーの倒すことを目標としたことによって、トップダウン型の特徴を持っていると。

なので西野さんに興味を持ち、魔法のコンパスを買うことになりました。今回はそんな私が魔法のコンパスを読んで心に突き刺さったことを共有できればと思います。

自分の腕を切り落とす

西野さんは、「はねとび」に出ていたころが最もテレビでは調子の良い時期だったといっています。深夜で始まった番組がゴールデンにまで成長したのです。番組はチーム力なので、変なことを言う人とまともなことを言う人という構図が必要になります。ボケを生かすためには、比較対象としてまともな人がいることで、その特徴が浮き彫りになるのです。

西野さんの役割はまともな役でした。番組が進行するように仕切りを行い、コーナー説明をする。まともな人。芸人としては決しておいしいといえない役割でしたが、チームとして面白いものが作れれば、それを視聴者も理解してくれると考えていたそうです。

しかし、現実は異なっていました。視聴者は他の人が必死に笑いを取ろうとしている中、ただただ真面目に進行し、笑いの空気を乱しているととらえられてしまったのです。

テレビの芸人として最大瞬間風速が吹いているにもかかわらず、所詮この程度なのかと感じた西野さんは生き方に危機感を覚えました。こんな世界にいては自分の人生がすぐに終わってしまう。だから自分がこれまでに築き上げたものを切り離し、新しく作り上げる必要がある。今までの自分が持っていなかった力を手に入れるためには、外に出るしかないということに私は気づかされました。

問いを持つとは

便利になりすぎた社会では、不満を感じなくなります。遠くの人と話したいなと漠然に考えることはありません。なぜなら電話がすでに開発されているので、そのことを気にする必要がそもそもないのです。では、どうすれば問いを持つことができるのか。それは自分が知らない世界を見聞きすることで、誰も気づかなかったことに着目し、コンテンツへと昇華させられるのです。

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

【バレットジャーナル】人生を変えるノート術を読んで心に突き刺さったこと

バレットジャーナル 人生を変えるノート術

バレットジャーナル 人生を変えるノート術

はじめに

最近、前田裕二さんのメモの魔力を読んで、知的生産のためのメモ術に取り組んでいる私です。メモの魔力は日常の気づきをメモする中で、新たな発想を導き出すというものでした。

では、日常的な記録はどうやってとればよいのだろうと感じました。そこで、前々から気になっていたバレットジャーナルに興味を持ち、公式本を読んでみたので、それによって心に突き刺さったことを共有したいと思います。

※このブログでは公式本によって記述されるバレットジャーナルの具体的な方法についてまとめるのではなく、何のためにそれをするのかということについて、心を打たれたことをまとめます。

世界は情報過多

この本では、便利なデジタルをあえて離れて、アナログなノートでログをとることにフォーカスしています。

十数年前からインターネットが成熟し始めて、スマホやパソコンなどを常に触るようになりました。そんな世界では人々は情報過多になっているのです。 本書では人は12分に一回のタイミングでネットにつながっていると書かれています。私たちの脳は情報に触れるたびに大小に限らず決断をしています。

例えば、検索結果の中から情報を必要なものと必要なものに分類するという決断です。人は決断が多いと脳が疲れてしまうと研究でも判明しています。

スティーブ・ジョブズマーク・ザッカーバーグが毎日のように同じ服を着ていることは有名ですよね。これは最も脳が優れている朝に余計な決断をしないためです。

このように現代人は本当に情報に触れすぎているのです。なので、本書ではデジタルではなく、あえてアナログノートを使うことで、自分と対話する時間を生み出しているのです。

アナログとデジタルの決定的な違い

確かにデジタルは便利です。スマホで書いたものがクラウド経由で他のパソコンから閲覧・編集できるまでになっています。実際、研究などの内容はすべてクラウドで管理しており、特定のパソコンに縛られずに作業しています。しかし、デジタルは便利な一方、デジタルが用意した枠組みにとらわれてしまいます。

デジタルのアプリやソフトウェアは、デジタルが用意したテキストボックス内にしか文字を書けません。しかもその文字の見た目は均一的で、頭の中の思考をそのまま書き写すにしては、柔軟性が足りないのです。 その点、アナログは型にはまりません。自分が書きたいように文字を書き、ペンを変えれば色も変わる。ページの下から上に向かって書くこともできるし、思いのままにフォーマットを決めることができる。

つまり、アナログはあなたの頭の中をそのまま映し出すことができる遊び場なのです。

紙に書きだす = 思考に命を吹き込む

筆者はこの想いがあるからこそ、デジタルではなくあえてアナログを進めているのです。

行動しない = 2度の失敗

本書ではバレットジャーナルに書き方のみではなく、それを通して自分の行動を変えることまで表現しています。

人はやってみたいことがあったとしても、安定を求めてしまう傾向にあります。例えば、挑戦的な海外勤務のことを言い渡されたとき、とても興味はあるけれども今の仕事を続けたほうが楽だからと辞退したとする。しかし、辞退したことによって今の居心地の良い仕事に影響が出たとき、人は2つのものを失ったようになる。しかも、あの海外勤務には自分の人生を変える力があったかもしれないと、一生後悔するのである。

私は挑戦しないことは人生にとって悪しかないと感じている。よく言われることとして「やらずに後悔より、やって後悔」という言葉がある。この言葉は意味的にどちらも失敗したので後悔しているように感じる。しかし、その2つには性質的に大きく異なっている。

挑戦しなかったこと自体が失敗だったとき、その後悔は一生にわたって引きずる。10年、20年たったとしても、あのときにやっておけば。。と戻らぬ過去に思いを馳せる。 しかし、挑戦したことによる失敗は、学びに昇華する。挑戦したことによって、得られるものは計り知れないし、その失敗からは学ぶものが非常に多い。だから人生を豊かにするためにおいて、挑戦した失敗には非常に大きな価値がある。

挑戦しなかった失敗には何の価値もない。たくさんの「挑戦しなかった」事実は、ただの後悔を一生、積み重ねるだけなのです。

だから必死に挑戦することにはリスクなどないのです。

幸せとは

車が欲しい人、世界中を旅したい人、家族と楽しく過ごしたい人。人によって幸せに感じることは様々です。でも、そもそも幸せって何なのでしょうか。幸せになるにはどうしたら良いのでしょうか。

本書では「夢中になることを探す」ことが幸せの近道だとしています。車や食べ物、アクセサリーはお店に売っています。でも、幸せは売っていないのです。本書ではモノを買うことによる幸せよりも、夢中を追い求めるほうが幸せに近いとしています。なぜならば、車を買うことで幸せを感じた人は、次にもっと良い車が欲しくなります。幸せをモノの所有欲で見たあしている人は、その欲求がエスカレートします。より良いものを買いたいと思っている最中は、幸せではありません。

なので、所有欲ではなく、経験欲を満たすほうが良いと思います。自分が夢中になれることを続ける。これが心を満たす最も良い方法なのです。

さいごに

今回は、人生を変えるノート術を読んで、私の心に突き刺さったことを共有しました。具体的なバレットジャーナルのやり方は他のブログを読むか、あなたもこの本を手に取って学んでみてください。

少なくともこの本はノート術のただのマニュアルではなく、あなたの人生に影響を与える内容まで書かれています。

バレットジャーナル 人生を変えるノート術

バレットジャーナル 人生を変えるノート術

【これからのネットワーク】Information Centric Networkingについて①

はじめに

インターネットに接続される機器が増える中(IoT)、IPアドレスを用いたネットワークでは、ネットワークへの負荷が大きくなりすぎてしまし、アクセス時間や待機時間の増加が問題となります。

 

そもそも、IPネットワークはIoT向けには最適されておらず、無駄な消費電力を発生させることになるため、バッテリーなどによる長期間の連続稼働は困難です。

 

なので、IPに置き換わるネットワークとしてInformation Centric Networkingが研究されています。

 

IPにおける具体的な問題とは

まずはじめに、IPアドレスを用いるということは、サーバが設置されている場所に依存するということです。つまり、大量のIoTデバイスが存在することによって、DNSによる名前解決も大量に発生することになります。そのため、データを送信するだけにもかかわらず、それに関係のない名前解決などの通信が発生してしまいます。

 

また、IPではサーバの場所に依存します。具体的には、サーバが物理的に設置される場所は基本的に変わらないため、そのサーバを介した通信が多数発生する場合、サーバ周辺が非常に混雑(輻輳)することが考えられます。それによって、通信速度の低下やパケットロスなどが発生するため、ネットワークの通信品質が著しく低下します。

 

ほとんどの通信はHTTP

通信の多くにHTTP(S)が使われています。これはWEBなどのコンテンツを配信するために開発されたものです。基本的にはWEBブラウザChromeなど)をクライアントとしてサーバと通信することが多いです。

 

HTTPの通信の基本はクライアントからサーバへリクエストを送信します。サーバがリクエストを受信すると、それに対するレスポンスとしてHTMLやデータを返送します。HTTPでは片方向通信であり、クライアントからしか通信を開始できません。

 

IoTのユースケースを考えた時に、データを収集するためのみのワイヤレスセンサネットワークなどではクライアントからサーバへの片方向通信でも良いかもしれません。

しかし、ほとんどのユースケースではクライアント(エンドデバイス)を遠隔で制御することが望まれます。そのため、HTTPではサーバからクライアントへ通信を開始することができないことから、スケーラビリティに乏しいです。

 

そのため、HTTPを使わない通信が必要になります。

 

Information Centric Networking

ここでICN(Information Centric Networking)が登場します。概念自体は非常に古く、数十年前から検討されています。

 

ICNの特徴を一言で説明すると、「データ自体で通信する」ということです。IPの場合、通信では必ずIPアドレスを用いて、送信元から宛先を指定します。サーバのIPをクライアントは把握することで、データを取りに行けるのです。つまり、データの情報源(サーバ)の場所を知る必要あり、情報源に到達後はサーバからデータを返送してくれます。

 

しかし、ICNではIPを使いません。

 

IPを使わずにどうやって通信するの?ということですが、ICNではサーバの場所を特定する必要がないのです。ICNではクライアントは欲しいデータの情報だけ知っていれば通信が可能です。

 

 

ICNではデータをネットワーク内のルータに分散的に配置します。ルータは一度、転送したデータを保存するキャッシュ領域を保持しています。それによって、二度目以降のデータ要求には上位ノードへアクセスする必要がなく、キャッシュ領域から転送することができます。

 

ICNはこのような仕組みの概念のことであり、それをさらに深堀するための通信方式がいくつか存在しています。次回はそれらについてご説明します。

 

今回のブログはあまり内容を精査できていないので、少しずつ改定をしていきたいと思います。

初めての論文

論文を書くってめちゃくちゃ難しく感じませんか?

 

何を書いたらええねん!って私も思ってました。私は学部3年のころから論文執筆に携わり始めましたが、最初の頃は先輩のアシスタントとして論文を書いていました。なので、論文のお作法はすべて先輩から学びました。

 

今回はこれから論文を書こうとしている人にとって少しでも役に立てる内容にしたいと思います。

 

サーベイはしたか

論文を読む

論文を書くときには、ちゃんとしたサーベイが必要になります。よく、その分野を網羅的に学ぶには論文を300本読まなければならないとか言われます。

 

しかし、研究を始めたての人はそんなに読む体力が無いと思いますし、良い論文を探すテクニックも分からないと思います。なので、今回オススメするのはサーベイ論文を探すということです。

 

サーベイ論文とはその分野のことを100本ほどの論文を元にまとめたものです。つまり、サーベイ論文を読むだけで、大量の論文を読むことに近いと考えています。また、サーベイ論文の中で引用されている論文を探して読むことで、価値の高い論文を読むことにもつながります。

 

サーベイ論文の探し方について、google scholarを使いましょう。しかし、日本語論文はあまり数がないので、英語論文を探した方が良いと思います。検索ワードは「〇〇 survey」などとすると、たくさんの論文が出てくると思います。

 

論文の読み方

初めて論文を読む人は上から順番に読んでしまいます。これの問題は途中で力つきることです。特に英語論文の場合は第1章のイントロダクションで心が折れる人をよく見かけます。

 

なぜならば、論文を読む順番が違うからです。

一般的な論文は

  1. アブストラク
  2. はじめに(Introduction)
  3. 関連研究
  4. 提案方式
  5. 評価方法
  6. 評価結果
  7. まとめ(Conclusion)

という流れで書かれていることが多いです。

私がオススメする順番は

 

  1. アブストラク
  2. まとめ(Conclusion)
  3. 提案方式
  4. 評価方法
  5. 評価結果
  6. 関連研究
  7. イントロダクション

です。アブストラクトは論文を短くまとめてくれているものです。つまり、アブストを読んで流れん把握することが大切なのです。また、アブストの段階で自分が欲しい情報でなければ、そもそも続きを読む必要がないのです。

 

次に結論です。結論では論文の評価結果と提案方式の有効性が短く書かれています。

 

その後、提案方式から読んでいくと非常に分かりやすくなるとおもいます。

 

 

読んだ論文はメモしておこう

私は落合陽一さんの論文のメモフォーマットを自分なりに改良して使っています。

 

  1. 何のための論文か
  2. 関連研究との違いはあるか
  3. 実装方式は何か
  4. どのように評価したのか
  5. 提案方式で検討されていない内容はあるか
  6. 次に読むべき論文は何か

 

このように読んだ論文をまとめておくことて、自分の資産になります。あとから探すときにも非常に便利なので、必ずメモするようにしましょう。

 

執筆しよう

さて、ここまで徹底的にサーベイを行なったなら、ついに執筆に入ります。自分が述べたいことをより伝えやすくするために、論理展開を考えましょう。

 

 

 

論理展開を考えるときに、私はまず、声に出してせつめいしてみます(ひとり言)。これのメリットは相手をイメージして話すことで、伝わりやすさを意識します。また、話すという行為はタイピングや筆記速度よりも圧倒的に速いです。つまり、自分の思考がダイレクトに声として出力されます。自分の話し方や説明の仕方を何度も変えながら、もっとも伝わりやすいストーリーを考えます。

 

これができれば、その流れを箇条書きにしましょう。

 

私はアナログのノートをよく使います。アナログの良いところは文字の書く場所や文字サイズなどを好きな感じで書くことができるので、デジタルのような余計な手間がなく、思考を邪魔しません。

 

箇条書きがある程度まとまったら、今度はそれを目次にしてみましょう。「はじめに」にかけることは何だろうとか、「関連研究」に何を書こうかなど、箇条書きを元に目次を作ります。

 

本文を書こう

目次ができれば、先ほど自分がひとり言していた内容を書き始めましょう。論理的かつ分かりやすいように工夫しながら、何度も「ひとり言」、「箇条書き」、「目次」、「執筆」と行ったり来たりして書いてみましょう。

 

その流れができてしまえば、あとは時間の問題です。少しずつだけど、確実に論文は進んでいきます。

 

さいごに

今回は初めて論文を書く方へ私なりのやり方を共有しました。少しでもあなたのお役に立てれば、私は幸せです。