修士2年から見る「ブログ飯」と「論文」の共通点
最近、ブログを書き始めたためなんとなく「ブログ飯」を読んだのですが、思っていた以上に自分が論文を書くときや学会発表で意識していることとの共通点が多くありました。
そこで今回はブログと論文の共通点についていくつか触れてみようと思います。
人に伝えるための文章
ブログは人に自分の考えや個性を伝えるものです。本書では記事に一貫性をもたせ、理解しやすい文章を意識することが大切だと書いてありました。
論文でも同じことが言えます。読者に正しく伝えられるよう、簡潔的で一貫性のある文章が必要です。誰が読んでも理解できるほど具体的に説明されることが大事なのです。
また、論文では結論をアブストラクトという形で最初にも書きます。それはブログでも同様で、文頭に結論を軽く書き、具体的な文章や考えなどの文中を結論でサンドウィッチすることもわかりやすさを上げるためには必要なことらしいです。
テーマ選び(ネタ探し)
論文を書くときも、ネタは探します。今の技術動向を調査し、時流を読みます。今は何が求められるのか、これからは何が必要とされるのか、何が問題なのか。など徹底的なサーベイをします。そしてある程度の知識を身に着けてから目指す世界をイメージし、それを実現するための方法をブレストします。
ブログのネタ探しでも常に時流を見て、必要とされることを考える。そして日常の中で複数の視点を持って考える。これによってオリジナルなネタを見つけられるということでした。
ブルーオーシャンは自分で作る
よく、研究内容が先人とかぶっているということがあります。こんなとき、研究者はレッドオーシャンであることに苦しみを感じますが、そもそも世界にはレッドオーシャンしかないらしいです。
ただ、大事なのはブルーオーシャンを自分で作り出すということです。食べるラー油のようにもともとはただの調味料だったものを、一種のおかずにすることで、新たなブルーオーシャンを作り出すのです。
でも、ブルーオーシャンで休んでいてはだめです。その海はすぐに他の人たちによって赤く染まってしまうからです。なので、常にブルーな海を作り出すことを意識して、行動しなければならないのです。
正直、ブログでもこのような話しが出てくるとは思っていませんでした。
一日の24時間を最大限活用する
私は論文を書くとき、いつも必死になっています。どんな実験が必要なのか、この実験結果は正しいだろうか。執筆時間は足りるだろうか、もっと良い論文にはできないだろうか。こんなことを考えながらずっと論文の執筆をしています。
そのため、時間を浪費する活動はやめなければならないのです。私は以前、タバコを吸っていた時期がありました。でも、1時間に一回、わざわざ席をはずれてタバコを吸っていた時間が無駄に感じ、タバコをやめました。それ以降はまったく吸わなくなりました。私にとってはタバコ休憩よりも、たびたび席を外して集中力がかき乱されるタバコ時間が嫌いになったのです。
本書でもタバコ、酒、テレビなど自分に必要なく、時間を浪費する活動はやめるべきと書かれています。(無理はしない程度に)
まあ、これらは時間を有効に使うための方法なので、ブログや論文に関わらず、生きている人たち全員に言えることですね。
さいごに
ブログ飯と論文の共通点は
- 人に伝えるための文章であることを最優先に考える
- 誰にでも理解できる文章を意識する
- ブロブも論文におけるアブストのように、最初に結論を書いても良い
- ブルーオーシャンは探すものではなく、作り出すもの
- 時間を最大限有効に使う
ということでした!
ブログも論文も人に伝えることを主軸としているため、文章の構成や考え方に似ている点も多いと感じました!
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